ダンス作品 誰もいない東京


演出・振付・出演:川崎歩
出演:高橋健二 山本無二
出店:酒・肴 表面漲力(長谷川みづほ)
初演:2018/10/20 (Bonjour!現代文明/京都)
作品時間:126min

KYOTO EXPERIMENT 京都国際舞台芸術祭2018 フリンジ「オープンエントリー作品」

東京物語の映画の音声だけを流しながら、2時間16分の映像から振付に移植したものを、踊る。
映画の音声の時間軸を、映像を想起しながら動くことで、映像身体がそこに現出するのではないか?という試み。ノート3冊分の振付は、作るのも大変でしたが、何より覚えるのがまた一苦労(身体を左右2分割して、別の振りにしてあるので更に)。
でも小津の映画を身体に落とし込んでいく作業は、なかなか楽しいものでした。小津の小道具や構図へのこだわり(フェチズム)は相当で、日本的な平面処理ではなく、西洋的な構図に人物をはめ込んでいってるようで、ルネサンス初期の絵画を思い出しました。また小道具のそこにある感が、やはり不気味で。鴨居にかけられた、洋傘や着物がなにかを常に物語そうにしている佇まいは、恐ろしく感じます。モノが語りだしそうな写真作品は、歴史の中に多々あるのですが、小津のすごいところは、そのモノの中に更に『動く』人物を同時に存在させたところかもしれません

川崎歩

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